施術では、手首、足首を回し、肘、膝を回し…と手足の調整から入ることが多いです。
その中で、肘を回したときに、関節の中でシャリシャリッと音がするほど、肘関節の動きの固まっている方が増えてきました。20代女性、30代女性、70代男性他。
テニスなどで傷めたわけではなく、また、症状も特になくても、回してみると肘関節の噛み合わせがあっていないような肘の歪みは、消化器系の疲れを現している場合があります。
下図をご覧下さい。左右の肘を水平ラインで結ぶと、そのライン上に胃をはじめとした消化器系の内臓が位置します。
(全身骨格図by「アイリス・アイリスの作業現場」)
このライン上の関節と内臓は、お互いに関係し合うと均整法では考えます。水平相関といいます。
同様に、両肩を結んだラインには呼吸器系、両手首ラインには、女性であれば婦人科系が位置するため、腕の各関節の状態により、どの内臓が疲れているかを観ていくことができるのです。
先の30代女性とこのようなお話しをしながら伺うと、ここ最近暑くて、冷たいビールなど、お腹を冷やすような飲み物が増えたし、今月最初には寝違えも起こしたとのこと。
寝違えと内臓の関係については、過去記事「寝違えの原因を内臓疲れから観ると」をご覧下さい。
均整法では今回のような観察法をいくつも組み合わせ、その方の歪みを「呼吸器型」「消化器型」「生殖器型」など、12種類に分類し調整を進めていきます。
※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2011年6月25日)
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