50代女性。足で「グー」「パー」すると足裏のつま先側が痛い。特に左足。
両足の人差し指つけ根付近にマメができており、左の方が硬くなっています。
このことから、ふだん主にこのマメの部分に体重をかけてしまうと考えられます。
痛むのはこのマメの場所。マメは急に出てきたわけではなく、ずっと以前からあったはずです。
最近になって痛み出したということは、一時的に左足荷重+前荷重(分かりやすいように以後、「荷重」を「重心」とします)が強くなったのでしょう。
均整法では、頭を使い過ぎると前重心に、また、自律神経のうち、交感神経を使いすぎると左重心になると観察します。
伺うと、何年か実家を離れていた息子さんが戻ってきて一緒に住むことになり、あれこれ気を遣いすぎて疲れているとのこと。
この時期になると胃の不調が現れる30代女性の足裏にも、同じ位置にマメがありました。押すと気持ちがいいそうです。
下図は「胃経」のラインを示しており、マメの位置は胃経の下から二番目のツボ「内庭(ナイテイ)」の、ちょうど真裏にあたります。
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重心は左や前、あるいは斜め後ろなど、体調によってあらゆる方向に偏る可能性があり、偏った先には胃経や肝経(肝経ラインは足の親指を通るため、足の親指を整えると肝臓調整になります)、様々なラインが存在します。
日常生活中、常に体重をかけやすい場所、あるいはラインに沿って、体の不調は起こりやすいのです。
均整法では前重心であれば「前後型」、左重心であれば「左右型」など、その方の歪みと動きを12種類に分類し調整を進めていきます。
※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2011年7月2日)
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