肝整四十肩五十肩のもと〜ある日の施術より〜


70代女性。ここ1ヶ月ほど、エプロンや帯を結ぼうとすると、右肩の前側が痛くて、右手が後ろに回らない。

肩にはいくつかの関節があり、そのうちのひとつに、鎖骨と肩甲骨をつなぐ「肩鎖関節(けんさかんせつ)」があります。

左右の肩鎖関節の動きを比べてみると、右がガッチリ固まって動かなくなっていました。

このようなとき、背骨と各関節の関係を使って調整します。

肘関節ならC6(頚椎6番)、股関節ならL5(腰椎5番)など、各関節に対して、関連の深い椎骨があるのです。

肩鎖関節と深く関わる椎骨はC3(頚椎3番)。観させていただくと、左側に大きく歪んでいます。

C3を整えれば肩は何とかなりそうですが、そのC3もガチガチに固まっており、直接施術しても動いてくれそうにありません。 (C3は肝臓への神経〜迷走神経〜の出発点に近く、肝臓疲労の影響で歪みやすい椎骨です。)

そんなとき、均整法では背骨を4つおき、あるいは5つおきにたどっていきます。大抵の場合、4つか5つおきに椎骨が固くなっています。

その中でも、一番歪みが少なくて整いやすそうな椎骨を探して整えます。

すると連動して、今回の場合であればC3もある程度やわらかくなり、直接施術ができそうな状態になるのです。

その他、手先、足先などからもC3と連動する部位を整えて、よりC3をやわらかくしてから、直接C3をじんわりと整えると、エプロン動作もスムーズにできるようになりました。

 

※C3から4つおきに背骨の歪みのある場合、均整法12種体型では「骨盤型」に分類されます。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年8月6日)



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