肝整四十肩五十肩のもと(その2)〜ある日の施術より〜


前回、手が後ろに回らないときの、肩鎖関節の痛みと頚椎3番(C3)との関係についてお話ししました。

今回も肩鎖関節の痛みについて、別のパターンをご紹介します。 月に一度、定期メンテナンスを受けに来てくださっている30代女性。

今月は、いつにも増して全身がガチガチでした。かなりお疲れの様子です。 このような場合も、均整法では全身をくまなく施術するというわけではありません。歪みを12通りに分けて、それぞれの歪みのポイントになっている椎骨だけを整えていきます。

頭の疲れからの全身ガチガチなら「頭脳型」。忙しすぎて、つい呼吸が浅くなっていたことからの全身ガチガチなら「肋骨型」など、歪みタイプは12通り。(慢性的な頭の疲れに向けて、肝臓が常にエネルギーを送らねばならず、脳疲労と肝臓疲労が同時に起こっている場合もよくあります。)

今回の女性の場合は頭脳型。頭脳型の歪みポイントは頚椎4番、胸椎1番と5番と9番、腰椎1番と5番、仙椎4番です。順番に整えていきました。

すると、「先生、全身がすごくゆるんできたんですけど…ゆるんできたら、ピンポイントで、右肩の前が痛くなってきました」とのこと。

観させていただくと、前回の女性同様、肩鎖関節がとても固くなっています。施術前には全身の硬さに埋もれて見えなかった歪みが、浮きだしてきたのです。

肩鎖関節ときたらC3。こちらにも浮きだしていた歪みを整えると、「あ、肩が楽に」と。

このことから、今回の女性の場合、「頭脳型」調整をしたあとで、C3を含む「骨盤型」の歪みが浮きだしてきたとも言うことができます。

歪みは、いくつかの型が複合していることも多いのです。

症状が慢性であればあるほどその傾向は強く、新しい歪みを整えては、その下から現れた次に古い歪みを整え、次回の施術ではその下からまた現れた5年前の歪みを整えて…と、薄皮をはぐように、大事に整えていくことが必要です。

 

※C4から4つおきに背骨の歪みのある場合、均整法12種体型では「頭脳型」、C3から4つおきに背骨の歪みのある場合は「骨盤型」に分類されます。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年8月13日)

 



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