肝整四十肩五十肩のもと(その3)〜ある日の施術より〜


前回、前々回と、肩鎖関節の痛みと頚椎3番(C3)との関係についてお話ししてきました。

今回も、この暑い季節にありがちな、別のパターンをご紹介します。

月に一度、定期メンテナンスを受けに来てくださっている50代女性。 先週くらいから、上記のうちのお一人と同じく、左肩の前側が痛くて、手が後ろに回せなくなったそうです。

左肩を細かく観させていただくと、やはり左肩鎖関節が固まっていて動きがなくなり、頚椎3番(C3)の左側がガチガチでした。

ただ、今回のC3ガチガチは、前のお二人とは様子が違います。手触りが違うのです。

前のお二人は、全身的な疲れから、他の椎骨のどれかが歪むとこちらも歪むといった、シーソーのような関係の歪み方。このようなときには、首の筋肉のさらに奥のほうで、頚椎の関節が硬くなって動かないガチガチ感です。

内臓からの疲れで椎骨が歪んで固まるときには、ガチッとした関節の手触りの前に、筋肉が凝ったような手触りを感じます。

今回の女性は、主に肝臓からの疲れが迷走神経という神経を伝わって首の筋肉を強ばらせた結果、C3が固まっていました(下図参照)。

迷走神経

〜イラストby肝臓と整体の情報館

そこで、施術のメインとなるのは、肝臓調整。

うつ伏せ姿勢で肝臓に関係する椎骨を整えした下準備した後、仰向けになっていただいて、ゆっくりと肝臓そのものを整えていきます。 (肝臓疲労がさらに深い場合は、足の先から経絡ライン〜肝経ライン〜を使って下準備することもあります。)

肝臓が収まる右側の肋骨全体の弾力性や、右腹部の張りが左側と同じくらいになるにつれ、手を後ろに回す動きの範囲が大きくなってきます。

伺うと、暑さのせいでご飯物が食べにくく、冷やし中華やそうめんなどばかりになってしまっていたとのこと。

肩の痛みがもう少しやわらぐまで、食べ物飲み物によってお腹(内臓)を冷やさないようにしてくださいとお伝えしました。

 

※「左右型(消化器型)」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年8月20日)



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