肝整姿勢・歩き方「矯正」よりも、体が自らを整える環境作り〜ある日の施術より〜


10代男性。歩くときに足の親指が浮く感じがする。足裏アーチもくずれているように思うとのこと。

施術が終わって何日か後に、お母様から様子を伺う機会がありました。

自宅のフローリングの床を歩くときに、以前はドンドンと大きな足音をたてていたが、ずいぶん小さくなったとのこと。

今回の男性に限らずですが、ほとんどの方は施術が終わると、重心が下腹部、「丹田(たんでん)」と呼ばれるあたりに落ち着きます。

下腹部に重心があることを意識できて初めて、よい姿勢がとれたり、よい動きができるのです。足音が小さくなったのも、無駄な動きが少なくなったからでしょう。

例えば頭の使いすぎや肩の力の入りすぎにより、重心が上に上がってしまうと、体はうまくバランスを取れなくなり、全身を力ませて倒れないようにがんばろうとします。

土台を安定させるために、両脚の外側に体重をかけ続ければ、バランスは取れるかもしれませんが、O脚になる可能性大です。

膝を内側に無理に閉じて踏んばっていたとすれば、足裏アーチも内側へとくずれて、さらには親指の付け根も内側に張り出し、外反母趾へと進んでいくでしょう。

勘のよい人であれば、施術によって、繰り返し重心が下腹にある状態にセッテイングし直し、その感覚を日常化できるようにすれば、脚の外側や内側ばかりを使うことも減り、体のかたちも動きもどんどん変わっていくのです。

施術に頼りきりでなく、体の正しい使い方も並行して学ぶのであれば、変化はより加速するでしょう。

施術は全身の関節の動きをチェックしながら進みますから、数多くの改善すべきポイントが見つかります。

その中でもこれだけはぜひ改善に取り組んでほしい!というポイント、そのためのアドバイスを毎回お話ししています。

 

※正しい姿勢・歩き方について、さらに系統立てて学びたい方には、スポーツトレーナーの志水先生ブログがとても参考になります。

(2011年9月17日)

(作成中)



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