肝整がんばり屋さんに多い腰痛のタイプ〜ある日の施術より〜


30代女性。腰痛を起こしやすい。

立った姿勢では左に体を捻りやすくなっている、左回旋型の姿勢。

うつ伏せで背骨の一番下(腰椎4,5番間)の関節や、その下の背骨と骨盤の間(腰仙関節)を触らせていただくと、右が硬く固まっています。

長年その場所で体重を受け止め、関節周りの靭帯や筋肉が慢性的に凝ってしまっている場合は、何かゴリゴリした手触りを感じます。

そこだけにこだわらず、背骨のその他の関節にも出ている歪み、特に上の方(胸椎など)を整えていくと、つられて整っていくことが多いです。

今回の女性はそれだけでは無理でした。胸椎や頚椎を整えても、腰仙関節はまだ、貝が閉じたようにピッタリとくっつき、指が入りません。

このような場合は、どこか別のところに原因があります。探っていくと、右側の大腰筋に強い凝りが残っていました。

大腰筋は背骨(腰椎)の前側から骨盤、股関節にかけて、左右についていますので、右側だけが凝って縮まると、背骨もつられて右側にしなってしまい、腰椎部分の関節がつまるのです。

右大腰筋の凝りを取っていくと、ようやく腰椎も整いました。 (右の大腰筋の凝りは、肝臓疲労からも来ることが多いです。)

運動不足で体に左右差が出てきたのかと思ってお話を伺っていくと、逆にがんばって運動をしすぎた結果だった様子。

週に何回運動をすると決めたら、気が乗らない日でも無理してやってしまうタイプだとおっしゃっていました。

このように心身ともにがんばるとき、人は体を無意識に捻って耐えます。がんばり屋さんに多い、捻じれからくる腰痛のようでした。

毎日体を左右に捻ってチェックし、左右の動きが日常的に同じになるくらいまで、運動の回数や時間を調節、要するにサボっても大丈夫ですよ、とお伝えしました。

よい意味でのサボりです。自分に適切な運動量は、体が知っているのです。

 

※左回旋型など12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

 

(2011年10月22日)



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