パソコン作業による肘の痛み〜ある日の施術より〜


40代男性。右肘が痛い。

パソコンに向かってキーボードに指を置いた姿勢のとき、上になる側の、肘の角が痛いそうです。

左と比べると、周辺の筋肉がコリコリしています。そのさらに奥の肘関節内、二の腕の骨(上腕骨)と前腕の骨(撓骨)をつなぐ関節(腕橈関節〜わんとうかんせつ〜)から、深く曲げたり伸ばしたりしたときにシャリシャリと音が出ていました。

腕橈関節は、手のひらを「きらきら星」のように表裏に動かしたとき、クルクル回るようにできています。

スムーズに回るためには、腕橈関節を支えている靭帯(撓骨輪状靭帯など)がやわらかく保たれていなければなりません。

やわらかく保つためには、普段からきらきら星のような動作をしていることが必要ですが、パソコン作業にはあまり関係のない動作。逆に多いのは、前腕の動きを固めたまま、指先だけを細かく動かす動作でしょう。

この腕橈関節付近には、前腕の筋肉が何本も集まってついているため、マウスのクリック動作なども含め、それらの筋肉を酷使した結果、肘全体を、より硬くしてしまいます。

立ち仕事から、業務内容が変わり、慣れないパソコンに向かう時間がとても増えたとおっしゃっていました。

施術としては、肘関節と関わりの深い頚椎6番を中心に回旋型調整。

さらに右肘と同じ高さにある肝臓、肘と隣り合わせている関節である手首と肩関節をそれぞれ整えていきます。 (腕を体側に沿わせた姿勢のときに、両肘を結んだ線上に胃や肝臓が位置します。「水平の線上にある関節や臓器は互いに関係し合う」。均整法独特の考え方で‘水平相関’と呼ばれます。他には肩関節と肺、手首と生殖器も水平相関です。)

 

※回旋型など12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年10月29日)

 



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