肝整突然の股関節痛〜ある日の施術より〜


30代女性。ある日突然、左の股関節が痛くなった。

何もしなければ痛くないのですが、例えば仰向けになって両方の股関節を曲げていくと、右は最後まで曲がるのに、左が途中でつかえて痛みが出ます。

股関節は腰椎5番、膝は腰椎3番、肩関節は頚椎5番など、各関節と神経的に関連の強い背骨(椎骨)が決まっています。

そこで腰椎5番を観させていただくと、左側に相当強い筋肉の凝りがありました。

最近何か日常生活で変わったことはないか伺うと、何ヶ月か前から、自宅でできるDVDでのトレーニングを始めて、かなり熱心に取り組んでいるご様子。

腰椎5番そのものには、それほど強い歪み(変位)はなく、それよりも5番周辺の筋肉の凝りのほうが目立っていました。

例えばトレーニングにより左腰を使いすぎて筋肉が疲労し硬くなり、一時的に股関節への神経を圧迫していることが原因として考えられます。

一部の凝りや歪みを整えるためには、全体を観ていかなければなりません。

今回の場合であれば、背骨をタオルに例えると、そのタオルをしぼったとき、しぼりのもっとも強い箇所が腰椎5番にあたるとすると分かりやすいでしょう。 (しぼりのもっとも強い箇所が胸椎8番や腰椎2番などの場合は、肝臓疲労につながります)

腰椎5番は背骨と骨盤の境目、腰の一番下。その周辺の凝りを取るには、背骨全体のタオルしぼりを、すべてもとの状態に戻せば、結果的に5番の凝りや歪みも整います。

しぼり方を均整法では12種類に分けています。今回は「前後型」というしぼりに合わせた調整により、股関節は右も左も同じだけ曲がるようになりました。

股関節が痛くなったのは突然かもしれませんが、腰椎5番周辺には、痛みは出なかったものの、何ヶ月分かの疲労が徐々にたまっていたのです。

 

※「前後型」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

(2011年12月3日)



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