40代女性。首の右側に、骨(頚椎)の歪んでいるような箇所があり、気になる。
観させていただくと、首の真ん中あたり、7個ある頚椎のうちの4番目に、確かに歪みがあります。
ただし、4番自体が歪んでいるわけではなさそうでした。
例えば、テントの支柱を立てるときに、何本かのロープのうちの1本をきつく張り過ぎると、その側に支柱がしなります。
長い間そのままにしておけば、支柱のどこかがグニャッと曲ってしまうかもしれません。
こうなると頚椎の歪み(変位)と言えますが、今回の女性の4番は、まだテントの支柱全体が、どこからかのロープによって引っ張られ、しなっている状態でした。
そのロープの出発点を探すと、肩甲骨間にある、胸椎5番。こちらが本格的に歪んでいます。
胸椎から頚椎にかけては、体幹の奥のほうで何本もの筋肉が、それこそ支柱とロープの関係のごとく張り渡されています。
5番が歪んだことで、そのうちの何本かにより、頚椎全体が右側に引っ張られ、中でも4番に一番テンションがかかっている様子でした。
頚椎4番や胸椎5番に歪みが現れやすい方は、頭に疲れがたまりやすいタイプに多いです。(肝臓疲労タイプでは頚椎2、3番に歪みが現れやすいです)
12種体型「頭脳型」調整により胸椎5番が整うと、頚椎のしなりも、もとに戻りました。
※疲れがたまりやすい箇所の分類とも言える、「頭脳型」「消化器型」「呼吸器型」など、12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
(2011年12月10日)
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